【ご説明】映画の著作者について
2025-07-19(Sat)|お知らせ
柳明日菜監督、映画「レイニーブルー」製作委員会に対するSNS上での誹謗中傷、および、怪文書が各所に届けられるという事態が発生しております。
私たち製作委員会はリーガルチームと協議の上、著作者に関する考え方をここに説明させていただきます。
まず、映画「レイニーブルー」の著作権は、映画「レイニーブルー」製作委員会(株式会社桃)に帰属します。※著作者が著作権を持つわけではございません。
そして、渡辺氏も指摘するとおり、映画の著作者は、その「全体的形成に創作的に寄与した者」です(著作権法第16条)。
つまり、「監督」という肩書きがあるだけで、その映画の単独著作者となるわけではありませんし、映画に関する権限が誰に帰属していたかが直ちに問題になるわけでもありません。このことは私たちも十分に理解しております。
その上で、映画「レイニーブルー」の著作者は、監督である柳明日菜であり、映画「レイニーブルー」が、何人のいかなる権利をも侵害しない正当な作品であることについて、改めてご説明させていただきます。
まず、映画「レイニーブルー」の企画・原作は柳明日菜であり、脚本もあえて数字で表現するならば、約9割を柳監督が自ら書き上げたものです。
監督補の渡辺紘文氏には、脚本への助言は頂きましたが「共同脚本」と呼べる役割ではありませんので「脚本監修」としてクレジットしております。
また、映画「レイニーブルー」の撮影素材についても、柳監督が自ら構想し、書き上げた脚本に基づいて、柳監督の指示に従って撮影されたものです。撮影スタッフには監督補である渡辺氏も含まれており、当然そのことを理解した上で、柳明日菜を監督とする映画「レイニーブルー」の完成に向けて撮影を行っています。
そして、一番の問題となっている、映画「レイニーブルー」の編集作業についてです。
撮影完了後、渡辺氏らは、当初の合意に反して、高額な報酬かつその一部を前金として要求するようになりました。
また、撮影監督である渡部友一郎氏も柳監督の指示ではなく監督補である渡辺氏の指示に従うようになり、撮影時分の報酬が支払い済にも関わらず、撮影素材を渡してくれませんでした。
撮影素材を渡辺氏らが保持している以上、柳監督は編集作業に直接関与できず、また、渡辺氏らが柳監督一人に対して半ば恫喝ともいえるほどに強硬に発言するような状態もあり、渡辺氏に押し切られる形で編集作業が進みました。
このような背景事情を都合よく無視して、「150分版の完成までは、映画の制作はむしろ私主導で行われていたことを認めているものです」などと主張することは、到底許されるものではありません。
さらに、渡辺氏らには、セクハラ、パワハラの認識がない時点で大問題であると感じており、それらの問題に関しましては、複数の証言、および、証拠資料がございます。
なぜ、柳監督は、最後は、自分ひとりの責任で仕上げ作業をしなくてはならない状況になったのかということを改めて考えていただきたいと願います。
以上の経緯に照らせば、映画「レイニーブルー」の「全体的形成に創作的に寄与した者」は、柳監督ただ一人であることは明らかです。
これに対し、渡辺氏は、「ここで問題なのは、権限が誰に帰属していたかではなく、実際に誰が全体的形成に創作的に寄与したか、浜島氏らの言葉を借りて分かりやすく言うなら、映画の最終的な編集および内容の決定を誰がしたかです」と述べ、これを前提として、渡辺氏らが編集作業を行ったことをもって、自らが著作者である旨主張しています。
しかし、「全体的形成に創作的に寄与した者」とは、文字どおり「全体的形成」に寄与したこと、より詳細にいえば、「作ろうとしている映画に対して一貫したイメージを持ちながら、創作活動全体にわたり参画した」ことが必要です。つまり、渡辺氏は、「分かりやすく言えば」などと述べながら、「最終的な編集および内容の決定を誰がしたか」が問題となる、という誤った主張を展開しており、明らかに皆さまに誤解を生じさせることを意図しているものとの疑念を抱かざるを得ません。
そして、仮に編集作業が渡辺氏らを中心として行われたものであるとしても、それはあくまでも映画「レイニーブルー」の制作の一工程であって、「全体的形成に創作的に寄与した」とはいえないことは、映画制作の全体の工程に鑑みれば明らかです。
改めてではありますが、映画「レイニーブルー」は、2024年8月に上映された150分版の時点で、柳監督がその脚本のほとんどを自ら構想して書き上げ、これに基づいて撮影を指示し、編集作業においても様々な意見を述べてきたことによって、最終的に107分版が正規のものとして完成されたものです。このことは、まさしく、柳監督が「全体的形成に創作的に寄与した者」として、映画「レイニーブルー」の単独著作者であることを示しています。
したがって、映画「レイニーブルー」の単独著作者である以上、柳監督はその「最終的な編集および内容の決定権」を有しており、一方で渡辺氏らは何らの権利も有していませんので、柳監督が完成版の制作のために編集を行うことに一切問題はなく、渡辺氏らの権利を侵害しているといった事実もありません。
以上のとおり、映画「レイニーブルー」の著作者は、監督である柳明日菜ただ一人であり、映画「レイニーブルー」は、何人のいかなる権利をも侵害しない正当な作品です。
しかし、渡辺氏らの誤った主張によって、柳監督の名誉、そして、映画「レイニーブルー」の評価が不当に傷つけけられることは、およそ見過ごすことはできませんので、これからも毅然とした態度で対応していく所存です。
皆さまのあたたかい励ましとご支援を、今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
映画「レイニーブルー」製作委員会
リーガルチーム一同